Confrontation

対立

やあ、Miss
あなたが、Abyss

ここに来たということは…君はこの神殿に戻る気があるということかい?生誕の巫女
ええ。私は、そもそもここにしか帰る場所がないから
…わからないな。君はAllと一緒に、
命を削ってでもこの世界を愛そうとたかったんじゃないのかい?

ふふっ、カミサマにもわからないことなんてあるのね
からかわないでくれよ。ボクはなんにも知らないんだ。…きっと、All以上にね

じゃあ教えましょう。未来を知る我らがマリアは、
この世界にある運命のレールに抗うためにここに戻ってきたのよ。
世界の破滅を止めるため…この世界を、守るために、ね。

世界の、破滅…?まさか!
そのまさか、よ。それはきっと簡単な綻びでは止めることはできないわ。
ただの人間の力では、"破滅"の力にはきっと敵わない

…だから協力して、Abyss。
私の残り少ない寿命をあなたにあげるわ。
巫女の命の灯火と、神の力があれば、
きっと壊れてしまった世界を、再び作り直すことができる

でも、それだと同じことが繰り返されるだけだ!
君が巫女として生まれ、Allが君を愛し、
彼はきっと、再び世界を破滅へ追いやるだろう!

…人の気持ちは強いのよ、Abyss

私はきっと再び巫女として生まれるでしょう。
夕暮れを憎み、世界を嫌い…だけどどこかで、
Allと一緒に"ここ"を愛した記憶の欠片は残ってるはず。
ねえ、Abyss?今回は駄目だったけど、次の"私"はAllを救える未来を創れるかもしれない。
その希望が潰えないためにも、私の命を、Allのために使って頂戴


それで、君は後悔しないのかい?
ええ。
Allは悲しむ。…それでもいいのかい?
……ええ。
…じゃあ、ボクは君の選択に望みをかけよう。―さよなら、Miss
ありがとう、Abyss


(その会話を、その願いを、ボクは知らない)
(Allが幸せになれる選択肢のためならボクは君の敵にだってなれるよ)
(あなたが泣いてしまっても、またあなたと会えるなら、私はあなたに幸せをあげたい)






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