Introduction

何も無い灰色の荒野を歩く少女がひとり。
砂塵を避けながら天を見上げるも、どんよりと曇った空が広がるばかり。
この世界は一度滅びた。
すべてを壊すうつくしい黒い鐘を響かせて、あの白い髪の子供の手によって。

この世界は何度も繰り返しているらしい。
少女はそっと追憶する。
遠い遠い、過ぎ去った歴史の向こうに、あの破滅の子供を愛する女と神がいたことを。

Raffaello Savant Presents第一弾リメイク作品・予告編。

World

繰り返す世界 この世界は、何度か繰り返しているらしい。
「らしい」というのは、消えた以前の歴史のことを知る者がいないからで、
そして、その原因はどうやら、とある一人の少女にあると言う。
彼女が望む未来を作るために、少女は何度でも歴史を繰り返す。
すべては、彼をしあわせにするために。

はじまりの黒い鐘 暗い暗い闇の中。そこに溶け込むようにただ一人佇む青年は、
孤独に耐え切れずにある一人の「子供」を作った。
白い髪に緋色の瞳。青年と同じ姿を持ったその子供は、
寂しくて涙する父親のために広がる闇を壊して、「世界」を作った。
闇が壊れるその瞬間響くのは、世にも美しい鐘のような音だったという。 そこは光あふれる海と大地のうつくしい場所で、青年はたちまち世界に夢中になった。
その世界では、花が蕾を開いて、鳥がどこかへと舞って、空が淡い色に澄んで、人が誰かを愛して…

やがて青年は「神」と呼ばれて人々に信仰されるようになり、
強大な石造りの神殿を建てて権威を持った。
黒服の神は世界を愛した。だって、それは自分の可愛い子供が、自分のために作ってくれたものだったから。

Character

Maria 世界を終わらせる、最後のMiss.Maria。
Miss 未来を歌う、生誕の巫女。
ヒロ 世界を作った破滅の申し子。
黒服の神 世界を統べる神。
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