CAST：草芽睡

マカン生まれの男。
非常に怠け者で物事に頓着せず、農作が嫌い。
物売りとして都に出かけるが、盗賊に身包みをはがされて帰郷が叶わず、
それから助けられた村で無為に七年の時を過ごす。
ふと思い立ってマカンに帰郷するが、
故郷の村は戦で焼け落ち、妻は既に亡くなり、家も廃墟となっていた。

CAST：佐倉アヤキ

カツの妻。
器量がよく、賢妻で、カツのことを慕っていた。
カツが都に上るとき、「秋までには戻る」と言っていた言葉を信じて待ち続けるが、
秋よりも少し前に戦に巻き込まれる。
周囲の人間が避難していく中、一人村に残って夫の帰りを待っていたが、
次の年の夏に命を落とす。

CAST：ひらのみふみ

マカン村のはずれに住む老人。
足が弱いことから、戦火がやってきても逃げることができず、
ミアギとともに村に残っていた。
帰郷したカツに、死んだミアギの様子を語って聞かせ、
何故七年もの間帰らなかったのかとカツを責める。

ウルマの翁が語る物語に登場する伝説の美女。
はるか昔、マカンの村に住んでいたらしい。
ゆえあって夫と離縁し、祖国であるマカンに子供とともに出戻ってくるものの、
その麗しさから男たちから数多くの求婚をされるが、
純真な心を持った彼女は男たちが自分を巡って争う姿に耐え切れなくなり、
マカンの入り江に入水してしまう。